【レビュー】雲雀料理11号の感想 4/4/mizu K
れから手がかりはないだろうかと、夕ぐれどきに光をうしなった藪のむこうの暗がりに目をこらすときのように、おそるおそる絵の中へわけいっていくことになる。
はじめ、画面中央やや左上に白い人物がいることをみとめた。像かもしれないが便宜上人物としよう。その人物は翼をもっているようにも見える。向きあうようにして人物の左側に黒い犬と思われる動物。右側にも見落としそうになったが、灰白の犬がいる(犬とは限らないけれど、とがった耳、ぱっちりと開かれた目、黒い鼻。四つ足であることは確かなようだ)。絵にはざわざわとした気配が満ちていて、風が強く、一定の方向ではなくかなりみだれて吹いている。
絵の上方にやや傾い
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)