異教徒の無数の傷口には自らを断罪する理由が記されている/ホロウ・シカエルボク
 
には決して安らかな眠りなど存在するべきではないのではないかと理想論に溺れた先住者たちの惨めな成れの果てがそうしたものを想像させるのだろう、現実的な現象には種類を問わず相応の示唆が見出せるものだと知っておかなければ箱庭で組み上げる製作キットのような希望しかその手に掴むことは出来ないだろう、嗜好の似通った連中が顔つき合わせて狂信的な宗教のように糊代や折目を確認しながら挟み込んだり糊付けしたりして作り上げていくものたちの印象はまさしく迂闊な死の果ての死体のようだ、廃棄物処理場でくすねた部品で修理を何度繰り返したってそれはきっと汚れた手も洗い終わらないうちにどす黒い煙を上げて限界を主張するのさ、右から左へ
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