【レビュー】雲雀料理11号の感想 2/4/mizu K
 
蒙主義の心理学者〉およびその「指」について考えてみる。おそらく細く繊細で神経質で筋張っている指、と私は勝手に想像してしまうのだが、ここでの学者の指は、どうにも「骨」を意識させるように感じる。指、つまるところの骨と会話する〈啓蒙主義の心理学者〉。もし学者が骨と会話するのならば、将来の大哲学者プラトンは、その指に持つ骨でもって同様に「会話」できただろうか。

〈作品〉を描く途中のプラトンは、〈作品を完成させるまで誰とも口をきかなかった〉。なるほど、たしかに彼は誰とも会話をしなかった。だが、それは「周囲の人々」と、「音声」でもって会話をしなかったのであって、すぐさま彼が会話という行為をしなかったこと
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