【レビュー】雲雀料理11号の感想 2/4/mizu K
 
しれない。



■ 落合白文さん『星座』http://hibariryouri.web.fc2.com/11/ochiai2.htm

冒頭、それ(星座をさすと思われるが)を描く道具として、まっさきに鉛筆が否定されている。それならば、と詩の語り手から示される代替品が、〈骨〉であった。幼年のプラトンが地面にむかって一心不乱に描いている光景。石畳にうかびあがる神話の神々は、洞窟の奥に浮かびあがるイデアの幻影のように、〈バスルーム〉に立ちのぼる湯気のように、ゆらゆらとして、どこかはかなげでこころもとない。明日には、そこらを歩く人々の足にかきけされるかもしれない運命。

あるいは〈啓蒙主
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