ある愛好者の告白/愛心
 


僕はね、君が好きなんだ。
正確に言うと、君の瞳に恋をしたんだ。
ああもう、逃げないでよ。
あー、泣いちゃだめ。白目が赤く濁るだろ。
勿体無いよ。濡れると綺麗だけどね。

あは、君は小さいね。
目は大きいのに。
君の目、ガーネットみたいなんだ。
光の下だと、ほんの少しだけ、赤がちらつくんだ。
黒いのにね。綺麗だよね。

僕はね、正直君の目以外はどうでもいいんだ。
君の手足が傷だらけだろうが、髪が切られようが、顔を汚されようが、トイレの水を被ろうが、ぼろぼろのダサいかっこしてようが、口下手だろうが、デブだろうが、なんだっていいんだ。

でもね、死なれると
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