そして最後に置かれた死のかたちは揺れるようにもがき続けるだろう/ホロウ・シカエルボク
上げても曖昧なものでしかなくなるのだ
流れ続けているものはずっと形を変え続けるから一瞬でも形状に気を取られてはならない
精神の構造の窓辺に堆積するがわのものになりたくないのであれば
静かにしてずっと着いていかなくては瞬く間に置き去られてしまう
精神の構造の窓辺に積もり続けたものは連続する流れの中で生まれてくるものだから
それはひとつの宿命が完全に終わったところですっと消えてなくなる
だから一度すべてが埋もれてなにも見えなくなったとしてもお終いだと思わずに待っていなければならない
雪が積もり過ぎれば雪崩が起きるのと同じようなことが起こるわけさ
俺は精神の構造の窓辺にもたれたままそんな
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