そして最後に置かれた死のかたちは揺れるようにもがき続けるだろう/ホロウ・シカエルボク
も絶望でもないただ見つめ続けなければならない宿命のようなものだ
あらゆるものを巻き込んで肥大していく死の形を書き連ねるために
それにもっとも近いところまで目を凝らして進まなければならない
誰かが手を着けたところにはもう何も残っていないことがほとんどだ
散々狩られ尽くした絶滅種の渇いた断末魔がからからと転がっているだけさ
そんな滅びた連中の立てる渇いた音はまるで術のない挙句の哂いのように聞こえるのさ
すごくゆっくりだけれどすべてのことを見つめようとしてはならない
自分の欲しい流れに沿ったものだけを拾い上げて自分のための流れを作らなければならない
すべてを拾ってしまえばどんなに積み上げ
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