そして最後に置かれた死のかたちは揺れるようにもがき続けるだろう/ホロウ・シカエルボク
ってしまう
窓にもたれずっともたれてそいつらが積もっていく音をずっと聞いていた
それは内臓のような湿気のある鈍い音だったんだ
精神の構造の窓辺には朝も昼も夜もないのでただそんな音だけが経過となる
ただそんな音を聞き続けていることだけが
その音は耳の中でひどく木魂してまるでひとつひとつが永遠に続くみたいに
もしもそこに時というものが存在するのならばそれは間違いなく落下と堆積の
落下と堆積の中に埋もれていくのみであって
調弦の狂ったバイオリンの低音部分がだらりと鳴り続けているような
揺らぎの中でいろいろな種類の確信を塗り潰していく
それはまるで言葉を激しく書き連ねていけばいくほど孤
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