空にさよなら日記/八男(はちおとこ)
。その確信から、すっとチョンビーナ人たちを見ると、どっと笑い出した。
満月笑う時 この国の民 大いに笑うであろう 満月よりも少しだけ表情豊かに
とかいう伝説の予言があって、それが今日なのではないかというくらいの爆発的な笑いだった。
(そりゃー、よいとよいやまっか、どっこいさのせ)
「あーさーては、チョンビーナの皆さんへ、ここにうかがうお芸題は、江州音頭があ、すっぴりかんかんどどっどどっど!」
即興で音頭をとる。しかしアドリブが浮かばず、どどっどどっど!と唄ってしまった。
パチンコ玉が落ち続けるように笑いが止まない。お金に換えればすごい額の笑いだ。
遠い
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