空にさよなら日記/八男(はちおとこ)
 
。その確信から、すっとチョンビーナ人たちを見ると、どっと笑い出した。

満月笑う時 この国の民 大いに笑うであろう 満月よりも少しだけ表情豊かに

  とかいう伝説の予言があって、それが今日なのではないかというくらいの爆発的な笑いだった。

(そりゃー、よいとよいやまっか、どっこいさのせ)
「あーさーては、チョンビーナの皆さんへ、ここにうかがうお芸題は、江州音頭があ、すっぴりかんかんどどっどどっど!」
 即興で音頭をとる。しかしアドリブが浮かばず、どどっどどっど!と唄ってしまった。
 パチンコ玉が落ち続けるように笑いが止まない。お金に換えればすごい額の笑いだ。
  
  遠い
[次のページ]
戻る   Point(1)