空にさよなら日記/八男(はちおとこ)
チョンビーナを連発すれば、エンヤトットに似た響き。
(ア、チョンビーナ、チョンビーナと)何度も呟きながら、ぼくは船を漕ぐジェスチャーをして笑い、おんぼろのエアポートバスに乗り、予約してある宿『ぺろよん』があるスッピリカンカンストリートに向かった。
あまりにエアポートバスがおんぼろであるため、それがエアポートバスとは一度は気づかず、空港内のようなものを二周もしてしまった。だから疲れた。
ぺろよんでは、ほとんどの客が日本人だということが決め手だった。まずは情報をできるだけ集めようと思ったからだ。
あと、かわいい日本の女の子がいたらいいなあと思った。日本の女というもの
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