目盛の隙間から立ち上る青い炎/hahen
が何処にあるか
きちんと、ぼくたちの
いる場所へ運んで来れたのか
測定するために、
その一点を数値化して
記録するのに、
ぼくたちは再び巨大な
定規を、
持ち出さなくてはいけない
血流で伸び縮みする定規の
果てしない長さを
あなただけが見つめている
ぼくの眼球が、
青空に焼き尽くされて
悶えている間、
とても痛い、
とても熱い、痛いんだ
数値化されて、青く
そしてこおりついた
梢がぼくたちに
瞬きを強いる
とても熱い
あなたはぼくを見て
少しだけ首を、傾げ
涼しく滑らかな
指先で、目盛をなぞっている
青くないもの全て
落下していく世界で、
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