殺しに至る感情のライン (Circle)/ホロウ・シカエルボク
 
神なのかと―違うよ、とそいつは鼻で笑う、さっき呟いただろう、詩であり、血であり、死だよ、とそいつは言う、私はそういう―いわば要因のようなものだと、要因、と俺は繰り返す、そうだよ、要因だ、とやつは言う、要因であり、詩であり、血であり、死だと、俺は血まみれの寝床で目を開くそれが目覚めなのかどうかしばらくは判断することが出来ない、少なくともすべてにカタがついていて、そしてなにひとつ明らかになってはいない、死に続ければそれは生だ、連続するのであればそれは生の証明だ―そう考えてみたが納得のいくような動機にはならなかった、人間のままでは駄目なのだ、人間のままでは…俺は唇を噛んで少しだけ血を流す、それを枕に垂ら
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