君と僕の世代論/yamadahifumi
かつて詩人であった僕達が残した遺跡の数々を見出して
そうして懐かしくも寂しい思いに駆られる事だろう
・・・君は思い出したまえ 君が食べたパンは
昔、キリストが変える事を拒んだパンだという事を
そして、今、君はキリストの肖像をビリビリに破って
そうしてようやく、最初の一歩を踏み出す
現在という名の古代においては君こそが
「近代人」の名にふさわしい
君が裸でいればいるほどに、人々は
君が豪奢な衣裳を身にまとっていると勘違いするだろう
・・・君は君を知りたまえ
その時、君は僕に出会う
すると君は知るだろう
時の別名が「僕」
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)