あめさけるてまえにきみがいて/あおば
ので
寝る前に耳に付いた蛙の声にはほど遠い騒がしい環境になったのだと落胆したのを思いだす
だから古里を失った蛙たちの合唱が今日も耳について離れない
あめさけるてまえにきみがいて大合唱の指揮を執る
槍でも鉄砲でも持ってこいと勇気を奮い起こすその声が
地球温暖化を阻止してくれるならばそれに越したことはないのですが
二条城に設置された京都府庁に足繁く陳情に通う山本八重のように一発百中の腕前ならばそれなりに効果があるかも知れませんが
訓練不足の新兵達が厄介な旧式銃に手こずっては古参兵に殴られる
あのころカラシニコフ自動小銃があったならばと回想するのは自由ですが
兵器の進歩にも後れを取って
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