あめさけるてまえにきみがいて/あおば
 
っていたようでは
勝つことどころか
防衛も難しく
戦うことは絶対に避けねばならないのは自明と思っていたのですが
あのころは鎌首をもたげる蛇の群れに恐れをなして
蛙たちは合唱する勇気もなくなって
呑み込まれるのをうろうろと待ち続けていたようにも見える
世の中には小蛇を食べる蛙もいるのですがと、茶々を入れる隙間もない午後
看病に疲れた手をそっとさしのべてくれる君に厳しく自分を見つめるのです






初出「あなたにパイを投げる人たち」の即興ゴルコンダ(仮)
  http://anapai.com/tanpatsu/goru/
  タイトル提出は、洗剤イヤ子さん。
  サマーという方が書かれた詩のタイトルよりとのこと。



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