おいでよ、虫食いの予感 (かしゃ、かしゃ、ずるる)/ホロウ・シカエルボク
いつもご丁寧に頭蓋の穴を塞いで帰っていくのだろうか?そうしないと次また楽しむことが出来ないということが分かっているのか?だとしたらこいつらにとってこの俺は保存食のようなものなのだろうか、そもそもこいつらが啜っているのは、本当に脳膜なのだろうか?俺がいままで勝手にそう思い込んでいただけではないのか…?俺の頭蓋の中にある、なにかもっと別のものを、たとえばそれは人体図鑑には載っていないようなイレギュラーな組織であったりするのだろうか?あるいはオカルティズムの雑誌などによく載っているような、ある種の意識を喰らうような生物なのだろうか…?だとしたらこいつらは生物ではなく、そういう形を模倣している霊的な存在な
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