列挙する能力 詩と向き合う/葉leaf
あるものを列挙していく文章の流れがあります。「青髭の家」「屠殺場」「円形競技場」はすべて「血が流れた」場所を表すという意味で論理的に同じ位置にあります。また、おそらくそれらの場所ではほぼ同時に(あるいはストーリー上時間のずれが問題とされずに)血が流れていて、それらはストーリーとの関係でも同じ位置にあります。過去と未来、前提と結論のように、違った位置の間をつなぐ進行ではなく、同じ時間、同じ論理的な位置をつなぐ進行のことを「横の進行」と呼びましょう。横の進行は、同じ時間、同じ論理的な位置にあるものを列挙することによって実現されます。そしてこの列挙は縦の進行ほど人間にとっては自然ではなく、それをなすには
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