食卓に散乱した過去の血が詩篇の様に示唆している未来/ホロウ・シカエルボク
無い快楽がそこにあるのも確かさ…狂気の中で、狂気の渦の中で、どれほどの正気を得るのか、そいつは、自分自身のメーターの見極め次第、それだけさ、どこまでならOKなのか、そいつを見極めることが何よりも大事だぜ…しかも、それは一度間違えたらやり直しが効かないんだ、二度と、二度とやり直せないんだぜ、狂気の渦に飲み込まれて、自分じゃ何も考えられない阿呆になってしまう、あらゆる世界で「日常」と呼ばれているもののことさ、その中には思っても居ないスピードが隠れていて、それが思考を怠慢にしてしまう、進むことも戻ることもしないものをたくさん生みだして、しかもなにひとつ拾い上げることは出来ないんだ、スピードの中に顔を突っ
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