食卓に散乱した過去の血が詩篇の様に示唆している未来/ホロウ・シカエルボク
 
なくともここに関係する場所は―時は、時はリアルと殺し合う、時が過ぎた場所にはリアルの死体が積み上げられている、リアルの死体は腐臭すらあげはしない、リアルの死に方は速過ぎる、リアルの死に方はとても速過ぎる、リアルの死に方はうんざりするくらいに速過ぎるんだ、俺は食卓を離れる、これ以上問いかけてもしかたがない、これ以上問いかけてもしかたがないんだ、すでに失われてしまったものに―スピードの中で死んでいく奴らの中に首を突っ込んではならない、それは自分の首が飛んでしまう結果になる、速度を見極めようとしてはならない、その中にどんなものがあるのかということだけ気にかけるべきだ―また入れ代った、朝だ、舞台装置が反転
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