食卓に散乱した過去の血が詩篇の様に示唆している未来/ホロウ・シカエルボク
 
の中で戯れに無秩序に並べられたボーリングのピンのようにそいつには意味がない、まったくのゼロだ、まったくのゼロなのに繁殖している、手遅れのように…いっそストライクでも狙ってみるかい…?君の、俺の、特記されることの無いある日、君と俺の時間軸は同一の線を辿るだろうか?答えはノーだ、そんなこと絶対に有り得ない、俺と君が例えば取って代わることが出来る命でもない限りだ―朝と夜が同時に存在することがないように―個体である理由とは何だろうか?君にはそれが解明出来るか?俺には出来ない、そしてたぶん君にだってそうだろう、俺たちは同一線上に存在するためにこの世に弾き出された生物ではない、ただ一定の時間、互いが互いを必要
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