食卓に散乱した過去の血が詩篇の様に示唆している未来/ホロウ・シカエルボク
ずいぶんと気温は下がり、日が陰る時々なんかは震えが来るほどで、怖いんじゃないね、なんて、古い歌を思い出してみたり…そんな緩慢とした時間の流れの中に居ると、カンバスに分厚く塗られた絵具の中で生存しているみたいな気分になって、どんな絵筆ならそれを綿密に解きほぐすことが出来るのかと…そんなプロセスは希望のようであるし猜疑心のようでもある、もっともその二つがもともと異なるものなのかどうか俺には断言出来ない、テーブルに思いつく限りの単語を並べて…テーブルに思いつく限りの単語を並べて、どうにか辻褄が合う形でまとめ上げられないか?放置された寝床の上では、明方の夢の続きが雑草のように繁殖している、遊技場の廃墟の中
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