夜明けまでの闇は果てしなく/ホロウ・シカエルボク
?」
「トイレでよ。一番ゴーリテキなのよ、それが。ねぇところであなた持ってない?そろそろ戻っちゃいそうなのよ…」
持ってない、と俺は答えた
「そう…またね。」
「ああ。」
そして俺は公衆便所を出た
ホモたちはもうコトを済ませていて
肩を寄せ合って麻薬煙草を吸っていた
二人は俺の存在に気付いたが
綺麗な空虚を映した目でぼんやりとこちらを見ているだけだった
俺は顔をしかめてそこを離れた
二人から漂ってくる臭いに我慢が出来なかった
河を
東西に街を横切る河の側を
東へと向かって歩いた
名前を思い出せない星座を見上げながら
な
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