二つのソラリスについて/渡邉建志
 
)に、独特の霧のような詩情を与える。その意味でもタルコフスキーは(映像の)詩人である。彼のそのスタイルに、原作「ソラリス」はちょうどフィットしたのではないか。記憶の奥底にある罪(とそれに苛まれる「良心」、このことばも小説にはあらわれなかった)という側面を、原作よりも、より強くあらわしはしたけれども、それは原作を損なうものではなかったと私は思う。


●「惑星ソラリス」 タルコフスキー について感情的に語る
(ネタばればっちり)

 3回目ぐらいで泣いた。見るたびに新しい発見がある!最後の30分ぐらいが圧巻。本当に圧巻。涙が出る。奥さん役の女優が綺麗で、その奥さんが綾波レイみたいにたくさ
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