もし、そんなことをしたら…/ホロウ・シカエルボク
満足な眠りを
だけどどんなに眠ってもスッキリと目覚めることなんか出来ない
妙に鈍重な夢に疲れて
首に縄を掛けて吊るされるみたいに起きるのさ
夢にあれこれする時間に辟易するのに飽きました
なんてお前
辟易もしなくなったら本当に本当の終着駅だぜ
到着する車両の中は干乾びた死体ばかりだ
臭いすらしない死の中で
つんとした生身を忘れてしまったのかい
行ってしまうよとベルが鳴る前に
行ってしまうよとベルが鳴る前にもう一度よく考えるんだな
一度スイッチをオフにしたら
きっと一生出てくることなんか出来ないぜ
公園の隅っこに置かれた四つのバス
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)