バタバタ/yamadahifumi
 
一個の生物かどうかなど、知った事ではない・・・。

私達は存在していないし・・・少なくとも、私は人間ではない。私は架空の存在だ・・・。いや、私は架空の存在ですらない。私は現象ですらない。全ての哲学、形而上学など、結局、儚い小さな夢に過ぎない。私は消えていく流星・・・まだ生まれでていない、永遠に生まれ出る事のない赤子にすぎないのだ・・・。

だが、私は「言葉」を知っている。その「意味」とは何か?。

「もし、神がいなければ、神を創りださねばならない」だろう・・・。私は今の、神不在の、そうしてありとあらゆる所に祀られた、擬似の神像に、心底うんざりしているのだ・・・。

私は孤独だ。私の
[次のページ]
戻る   Point(1)