半身壊れた野郎、ブン回せ言葉の鞭/ホロウ・シカエルボク
り、いつでも誰かを小馬鹿にしたように笑っているみたいに見える、これのせいでずいぶんと考えの足りない連中には絡まれるが、正直言って俺のせいではないのでなんとも返答する気にもならない、ネバーマインド・ボロックス、「勝手にしやがれ」ってやつさ…右の肩の骨は内側に僅かにカーブしていて、ある種の力を込めると半分だけ関節から外れる、本気で力を込めるとすっかり抜けるかもしれないがあとが面倒なことになりそうなのでまだ試したことはない、赤子のころによく外れていたらしい…右の膝も少し内側に入り込んでいて、歩くとき奇妙なフォームになることが時々ある、つまり、俺の右側はおかしなことだらけというわけだ、俺はそんな身体を抱え
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