フラミンゴ平線/瓜田タカヤ
しければ」と言った。
その挑戦的なセリフに俺はやってやろうじゃないかと
意味の無い対抗意識を少し持ったが、かみさんにもう帰りましょうと
たしなめられた。
それでも一通り動物見せたので、俺の中では満足した。
そうなんだ。これは自己満足でしかないんだ。
そして子供に見せたと思っていた動物達は
皆、オリの中にいてつまらなさそうにしていた。
今度はケニアとかに連れて行って、水平線じゃなくてフラミンゴ平線とかでも
見せなきゃ本物を見せたことになっていないんじゃないかと
新しい自分ルールをこっそり作り、いつか子供とそんな場所へ行きたいと思った。
その後、雨の高速に入り
[次のページ]
戻る 編 削 Point(10)