フラミンゴ平線/瓜田タカヤ
 
しければ」と言った。

その挑戦的なセリフに俺はやってやろうじゃないかと
意味の無い対抗意識を少し持ったが、かみさんにもう帰りましょうと
たしなめられた。

それでも一通り動物見せたので、俺の中では満足した。
そうなんだ。これは自己満足でしかないんだ。

そして子供に見せたと思っていた動物達は
皆、オリの中にいてつまらなさそうにしていた。

今度はケニアとかに連れて行って、水平線じゃなくてフラミンゴ平線とかでも
見せなきゃ本物を見せたことになっていないんじゃないかと
新しい自分ルールをこっそり作り、いつか子供とそんな場所へ行きたいと思った。

その後、雨の高速に入り
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