どこで、なにが、なにを、すべての疑問は泳がせておけばいい/ホロウ・シカエルボク
今まで思いださずにいたことが不思議なくらいに、細部までありありと、思いだすことが出来る、そんなことを思い出しながら、先の時間のことを考える、現在はおかげで混沌としている、単純過ぎるものたちの中で、なんとか込み入ったものを作ろうとしているのかもしれない、混沌が創造されなければ、阿呆のように身体を動かすだけだ、先の時間や、過去の夢の事柄のブレンドで、混沌は創造される、そんな混沌の緩やかな渦の中で、確立された存在である自分自身を認識しようとするのだ、複雑化されないのなら人間には何の意味も無い、複雑化出来ないなら猿で構わないのだ、時々、秋を思わせる温度を連れた風が吹き込んでくる、それはその時間で最もリアル
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