どこで、なにが、なにを、すべての疑問は泳がせておけばいい/ホロウ・シカエルボク
 
に帰る頃にはそんなことはもう忘れていて、眠る前なんかに突然はっと思いだしたりするのだ、ああ、あの時間を飛び越えてしまったと、自分が今いる時間はどこなのだろうかと、先の時間を思うことでリアルタイムを認識していた、いや、あるいは、まるで認識出来ていなかったのだろうか?とにかく、時間というものはそういうものだった、そんなことは長いこと忘れていた、今になって急にそんなものが蘇ってくるなんて、とぼんやりと考えながら、鼻先をかすめていくものをカウントしていた、そして、今朝見た夢のことを突然思い出したりする、その夢は、もういつかも覚えていないくらい前に見たある夢とリンクしている、その夢のことも当然思い出す、今ま
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