鏡像段階/はなもとあお
【鏡像段階】
生後6ヶ月から18ヶ月の時期に
生きる
鏡に映った自己とまとまりを欠いた身体感覚の
緊張関係を
わたしは生きただろうか
鏡に映る外側のわたしと
ひとつとぜんぶのわからない内側のわたしを
比べたりしたのだろうか
あるいは
愛でられるだけのちいさなころわたしはひとつだったかもしれない
言葉は鏡に映らない
映らないわたしをわたしはどう認識してきたかといえば
それは表現としてあらわされた言葉での自己で
発達段階を
おおきく遅れて、ひとつ、ひとつ、手に取るように確認していった
自己が認識する自分と他者が認める自分
その差に
苦
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