タワー・オブ・テラー/済谷川蛍
 
具合で様子を見守っている。ドアは自動的に閉まった。
 1階に下りてドアが開くと、待合室のソファーに座っているカオリと目が合った。想太はボタンには触れずにさっさと降りると、1歳も2歳も成長したような気分になった。そしてトイレへ向かった。ナツオがパンツを下ろして用を足していた。想太と目が合ったが、パンツとズボンを引き上げ「クッピー」と言って外へ出ていった。想太が用を足して出ると既にカオリとナツオの姿はなかった。想太は少し寂しく思った。想太はエレベーターの操縦を完璧に覚えるために再びエレベーターを使って2階へ上がった。
 想太が難なくエレベーターで2階に着くと、すごいね、という話になった。結局4人で
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