『カット! 』/HAL
 
ュースなどを観ているときっと
そう想っていたひとは多いということに気づかされる
誰だって明日は生きていると信じてそれに裏切られる

ぼくは想い出す
皐月の丑三つ時もそうだった
早めに起きて仕事を片付けるために
目覚まし時計をセットした

でも左半身が動かないのに気づいて眼が醒めた
やばいと何故か想った ただ事じゃないと感じた
そしてベッドからわざと転がり落ちて電話まで這っていった

119番に住所を言った辺りから意識が遠のいていくのが分かった
嗚呼これで終わりなんだなと薄れていく意識を感じながらそう想った
綺麗な下着を身につけているだろうかと妙なことも想った


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