朝顔のこと/はるな
腐などを切ってならべてくれるのだ。わたしはそれを食べたあと、片付けもしないでうとうとして、それから時間になれば化粧をし、髪を梳いて仕事へ出かける。耳たぶにひとつずつ(あるいは二つずつ、あるいは右側に二個、左側に四個など)、その日の気分にあったピアスを刺して。
夫はわたしの昼休みの時間へあわせて出てきて、一緒に昼食をとる。五十分ほどつかって。昼食をはやくすませて、すこし散歩をすることもある。駅をまわったところにある大きな公園は休日と平日でまったくかんじがちがう。わたしたちはときどきそこを、手をつないで歩いたり、立ち止まったり、通り過ぎたり、する。
(窓際は、わたしには大切な場所だったし、いまはも
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