月光への誓い ーー君へーー/yamadahifumi
いダンスを踊っていたという事だけ
そして、君が君の本当に歌いたい歌を歌った事は
一度としてなかった
そして、君はその事に対して密かに
抗議と不安の声を自らの中に育成させてきたのに
それを心からの声として発した事は
やはり、一度もなかった
君はこれまで人々にいいように使われてきただけた
だから、君は疲れている
君はとても疲れている
僕は君に言う
「いつまで、そこで眠っているんだ」と
君はもうそろそろ気づいてもいいはずだ
君がこれまで尊重していた人が
君が嫌われたくないと思っていた人々が
どれほど愚劣な連中かとい
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