タイムマシンに乗って……/創輝
 
いつくした。

いま、残っているのは戦うことにも、生きることにも死ぬことにも疲れた人間だけで
いつかまた、第五次世界大戦が起こるであろう と、いうこと。

誰もソレを止められなかった

ああ 僕は無力だ


そんなことを、男はずっとうわ言みたいに繰り返してた
「誰がそんなことを始めたの?」
僕の言葉に、男は落ちていた冊子を放り投げた
「当時の総理大臣様さ」
写真に写っていたのは 確かに、目の前にいる男だった。
土で汚れ、読みづらくなっていたその名前は



僕が世界を壊すの?
ねぇ 嘘でしょ?

男に僕は問いかける。 「じゃあ、うそにしてごらんよ」

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