ほら、そこで見なれない何かがまた息を潜めている/ホロウ・シカエルボク
れてくるのは新しい詩なんかじゃない、混線し続ければし続けるほど、浮き上がってくるいくつかの旋律がある、そいつを捕まえるんだ、潜在意識下で狩りを始めるのさ、動脈みたいなやつだけを狙うんだぜ、ひと息で出来る限りそいつらの血をばら撒いてやれ、それは溜まりになったり、霧になったり、飛沫になったりするだろう、だらだらと流れたり、射精のように飛び散ったりして、そこら中に様々なフレーズを生み出させるだろう、配列についてよく考えるんだぜ、それぞれがそれぞれの意味を浮き彫りにするように、速度や密度を考えながら配列させていくんだぜ、見えないもの、聞こえないものが途切れたものなんかを投げて寄こしたりなんかしたらきっとと
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