神創世記/みずうみ鳶
葉を重ね
宙に浮かぶ平石を飼う
重みはズンズンと増すが
平石は頭上斜め上にとどまったまま
全体重を僕にたくす
それは背骨に水平に置かれた陸亀の甲羅の
重さと等しく
足を砂地に沈める
立ちイ眩みが
微熱のように
背骨に住み
すべての肋骨の上を小さな蟻の行列が蹂躙する
荷はすべて払って
意識のロープは海底へと沈んでいった
<ロープの結び目にも蟻が>
<蟻は海底に潜る、ひとつの眼として>
背骨は溶けていくつらら
今しも支えを失った身体が
前のめりに崩れ
びっくりするほどの寝汗を垂らし
二度と起き上がることはな
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