泥のように透明なぬくもりさえも月は舐めたいという/
マーブル
いかれた月を舐めたい
ひりひりする
ひかりで
けがれた
身体を洗いたい
勝手にしておくれと
あなたの背骨がいう
ありったけの愛で
爪痕が痛いという
ひとしずくの罪
なんて透明なのかしら
こんなにも
泥のようにやさしい
ぬくも
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