あらゆるものは砂の数/ホロウ・シカエルボク
すれば拾えるものになんて俺は興味がない、俺が知りたいものは、俺が書きたいものは、いつだって見たことが無い階層に住んでいる生物のような呼吸、五感とはまるで違うもので地下水に潜っていく目玉が退化した生物のようにさ、どこに行けばいいのかが勝手に判ってるような潜り方が理想なんだ、そうして掴んできたものを、ただ放り投げて、ある種の選択と選別のもとに、捨てることなく、配列を変えて…そこにはきちんと宿るものがある、そこにはきちんと宿るものがあるぜ、それは選択と選別と配列のもとに訪れるんだ、魔法陣と呪文によって現れる魔物のようにさ、それは確実に下りてくるんだ、それは何かなんて知る必要はない、そうだろ?それが役割を
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