アラウンド・フォーティーの手記/yamadahifumi
かもしれない。それで、自分の好きな人の感情だけは、男なんかよりもはるかにどこまでも正確に見抜けるのかもしれないわね。
とりとめのない事呟いたけどさあ、私、なんでこんな事書いたのか、自分でもわからなんいだよね。文章なんて今まで、書いた事ないし。・・・でもねえ、最初に書いたけど、私ももう三十五、三十五よ!・・・ほんとに。びっくり。嫌なものだわよねえ。・・・ちょっと前までは、男はみんな私を見てる、私を抱きたがってる、そう思ってたって、何の不自由もなかったのに、それがこの間、若い男に、ちょっと恋愛の相談されてさ・・・で、まあ、そこそこ良い感じのバーで飲んだのよ。・・・で、まあ、わたしもその子が嫌いじゃ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)