僕の親友/yamadahifumi
か階段を登って、ツダを僕の部屋の中に押し込んだ。そして、ツダの頬を軽く叩いて、目を覚まさせた。
「おい、起きろ。僕のアパートまで連れてきてやったぞ。おい」
あ・・・・?、と言って、ツダはようやく少し意識を取り戻した。僕はツダを連れて行き、僕のソファーに寝かせた。ツダは薄く目を開きながら、「悪いな」と、老人のようなぼそぼそしたか細い声で言った。
「おい、ツダ」
と、僕はまだ、意識が半分くらいしか戻っていないツダに向かって言った。・・・僕は飲み屋で言われた事の復讐を、今、果たそうとしていた。
「お前の絶望の哲学は、こんなものか。お前の大層な言葉、その哲学の結論は酔いつぶれて、その挙
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