僕の親友/yamadahifumi
た。
※
僕はツダを自分のアパートまで連れて行く事にした。僕はツダを肩にかついで店を出ると、タクシーを呼んで運転手に僕のアパートまでの住所を告げた。ツダはタクシーの中では、ぐっすりと眠っていた。僕はその眠り顔を見ながら、やれやれ、何故こんな友だちを持ったのか、と半ばは本気で、半ばは冗談で考えた。・・・だが、と僕は考えた。こいつは、会社で会う人や、大学でできたどんな友達や恋人とも違った毛色の人間だ。こいつは・・・・異常な人間だ。そして、何かを持っている・・・。
アパートまでつくと、タクシーの運転手に礼を言い、何とか階
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