最後の言葉/opus
 
女の頭脳回路はショートしていた
これではやり切れないので、
私は
私の機能を停止させようと思いました

許して下さい

私を作ってくださり、
ありがとうございました




だから、
僕は彼女の頭脳回路を買取り、
彼の頭脳回路と共に、
僕の庭の中に埋めた

仮に彼と彼女の
熱情が
何かしらの回路の変性であっても、
それは奇跡だ
何故なら、
彼と彼女の両方の回路が
壊れてないといけないからだ

それは、
万分の一の確率
いや、
それ以上だ

僕はこの記録を
この頭脳回路達と共に
ここに埋める
これが、
僕の研究のいきついた所だ

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