夏の星座の下で/ホロウ・シカエルボク
 
寄せ合って
息を整えた
割れた窓から入り込む風は
街のそれよりもずっと綺麗で
眼下に灯る
僕たちの暮らしを見ながら
世界が小さすぎるんだって君は舌打ちをした


パティ・スミスのロックンロールと色褪せたコンバース
それが君の聖域だった
白けたふりを装いつつも
僕は
君のことをとてもうらやましく感じていたんだぜ
強い風が吹いてゴンドラが揺れたけれど
少しも怖くなんかなかった
星空を航海していたんだ
ハートのコンパスが示す行き先に向かって


僕たちは夜明けを待った
埃にまみれて
僕たちは夜明けを待った
べっとりと汗に
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