夏の星座の下で/ホロウ・シカエルボク
汗に濡れて
僕たちは夜明けを待った
ハミングをしながら
僕たちは夜明けを待った
明日のない二人のように
やがてサイレンのように朝日が
僕たちの脳を貫いた時
僕たちは両の拳を
突きあげて叫びまくった
何故だか判らないけど
僕たちは叫びまくった
そこには始まりがあり
そこには許しがあり
そこには警告があり
そこには秘密があった
僕たちはそれを見たんだ
観覧車が激しく揺れて
僕たちはよろめいて
肩をぶつけて笑った
愚かといえば愚かであり
イカしてると思えばイカしてた
どちらにも取れるなら
どちらかで悩むことなんかない
僕らは観覧車を下りた
戦場から帰還する兵士のように
魂の熱を感じながら
またすぐに始まる
戦いのことを考えながら
夏の星座の下で
僕たちは戦士だった
夏の星座の下で
夏の星座の下で
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