(3)アーヤと森とふしぎなひかり/吉岡ペペロ
でした
まあるい芝生にはお昼を過ぎたばかりのひかりが降りそそいでいます
風が強くなってきたのでしょう
木々の葉ずれが波音のようです
ふたりのパンを食べる音が木々のせせらぎに包まれています
アーヤはずっとまえヒョウスケくんが言っていたことを思い出しました
ぼくはさ、おばさんのパンの味も好きなんだけど、じぶんのパンを食べる音も好きなんだ、
だからヒョウスケくん、いつもムシャムシャ音たてて食べるんだ、
音も食べれるんだよ、
わ、すごい!あたしもこれから、音食べる!
アーヤが思い出し笑いをしているとヒョウスケくんが言いました
楽しいね、
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