(1)アーヤと森とふしぎなひかり/吉岡ペペロ
 
う言ってアーヤにお使いの支度をさせました

この森を抜けたらまあるい芝生があるから、そこに着いたら太陽を見るんだよ、じいっと見るんだよ、ちょうど太陽が動いている方に道があるから、その道をすすんでもうひとつの森を抜けたら、

うん、分かってるよ、いってきまあす、

アーヤはそう言っててくてくと目の前の森のなかに入ってゆきました


森のなかにひかりの妖精が住んでいることをアーヤは知っています

見たことはないけれど知っています

森のなかに足を踏み入れると辺りはほの暗くなりました

アーヤはうえを見上げます

木漏れ日がちらちらちらちら緑のすきまに見えています

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