(1)アーヤと森とふしぎなひかり/吉岡ペペロ
アーヤはそれをひかりの妖精だと思っていました
伝え聞いている妖精のなまえはマヨネイズ
マヨネーズみたいで、面白い、
アーヤは思い出し笑いをしながら森のなかを歩いてゆきました
アーヤには分かっていることがありました
お母さんが言ってた今回のお使いの理由がたぶん嘘だということが分かっていたのです
このパンもこのジャムもこのバターもヒョウスケくんの大好物だったからです
お母さんの手作りのそれらを家に遊びにきたヒョウスケくんはいつもアーヤのぶんまで食べてしまうほどでした
ヤンおばさんのことをいつもアーヤもお母さんもヒョウスケくんのお母さんと呼んでいまし
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