エアコン/ホロウ・シカエルボク
 
せた、それから浴室に行き女の頬をぺちぺちと叩いて、おい、起きてベッドに行けヨッて言った、ややこしい話はあとでするからって…女は目を開けて生まれたの?って聞いた、ああ、生まれたと俺は医者のように言った、まさか自分がこんなセリフを吐くなんて思いもしなかった…しんどいだろうが早くベッドに行って横に寝てやりなよ、と俺は促した、女は立ち上がって着替えあるかしら、とすまなそうに言った、俺は慌ててクローゼットを漁った、だいぶん前のガール・フレンドが置きっぱなしにしていた部屋着を見つけた、俺はそれを着せてやった…とりあえず休みなよって言って俺はソファーで寝た、こんなところで寝かせといて大丈夫なんだろうか、無菌カプ
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