薔薇のこと2/はるな
休日、タイ料理をたべて、よく晴れていたのでちいさなピクニックをした。コーヒーショップで買った飲みものとパウンド・ケーキ。さいきんできた、わたしのあたらしい友人は胸に青い薔薇を咲かせている。
公園には、おもっているよりもたくさんの人びとが(いろいろな性別の、いろいろな年齢の、いろいろな国籍のひとびとが、いろいろな目的のために、あるいは差したる目的もなく)いた。噴水と、木々と、それら丸ごとの上へ降りそそぐ光と。午後。
いままでの、好きな男の子たちのことや、いまも好きな男の子たちのことを話した。
それはわたしたち自身のこととすこし似ている。
会えるひとが、会えってくれるひとがいることは、
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